私たちもやってみよう 健康経営セミナー

9月25日、北谷町商工会ホールにて「健康経営セミナー」を開催しました。
2部構成で行われ、第1部では、弊社代表久高が「健康経営とは何か、なぜ必要なのか。」を話し、

第2部では、株式会社オーエスディーの久高社長と、健康経営担当の喜友名さんに昨年の支援を受けての事例発表をしていただきました。

参加者の方は実際に健康経営を実践している企業の話にとても興味津々の様子でした。
セミナーでお話しした概要も含めてご紹介しますね。

1.健康経営の必要性

健康経営が必要な理由は大きく3つあります。

高齢化と人口減少

日本は高齢化が進み、総人口が急減少しています。特に中小企業で慢性的な人手不足が続いています。
沖縄県は99・9%が中小企業のため影響が大きいです。

医療費の増加

高齢者の割合が増えることで医療費が増加し、健康保険料も上昇します。
これにより、給料が増えても社会保険の天引きが増加します。

沖縄県の健康状況

沖縄県では平均寿命が低下し、働く世代の健康状態も悪化しています。これにより、食生活・飲酒・運動習慣の改善が重要です。

健康経営は、これらの課題に対処し、従業員の健康を向上させるために重要です。

2.北谷町商工会における会員企業向け健康経営支援事業内容

2023年度、沖縄県の北谷町商工会は助成金を活用し、健康経営セミナーと企業への個別支援を実施しました。

経営者全体に向けてセミナー開催
会員企業の経営者に向けて健康経営の基本を紹介し、沖縄の健康問題や企業が取り組むべき内容を具体的に説明。

個別支援の具体的な取り組み
(従業員アンケート)
健康診断は分からない健康課題から、ハイリスク者を抽出。

(カウンセリング)
産業保健師による個別カウンセリングと個人情報に配慮した経営者へのフィードバック。

(セミナー)
従業員の要望に基づいたテーマでセミナーを開催し、ストレッチなどの実践も行います。

この取り組みは、企業ごとの健康課題に対応し、従業員の健康意識を高めることを目指しています。

3.株式会社オーエスディー様での取り組み事例

実際に個別支援をした実例を紹介します。

取り組んだきっかけ

株式会社オーエスディー様は昨年のセミナーに参加していただいたのをきっかけに個別支援をしました。

経営理念に基づき「社員の精神的・身体的な健康を会社」として支援したいと社長は以前より考えていたそうです。
そいった中でセミナーへの参加をきっかけに、従業員の健康づくりについて改めて考えたそうです。
以前より人間ドックの補助や保険などの支援は会社として行っているが、予防のためには従業員の健康意識の向上が必要と感じ、「うちなー健康経営宣言」を実施しました。

アンケートやセミナーを実施

社内のアンケートを基に、産業保健師のカウンセリングや健康セミナーを実施しました。

アンケートよりメンタル的な悩みがある方や通院がある方をハイリスク者として抽出。
面談を希望する2名に対して産業保健師によるカウンセリングを実施しました。
面談の結果については経営者に対してもフィードバックを行っています。

また、肩こりや頭痛などの不調や睡眠の質が良くないと感じる人が多くいらっしゃいました。その上、食習慣にも改善が必要な人が多いため、「体のセルフケア+睡眠の質を高めるための生活習慣」をテーマに90分のセミナーを開催しました。
セミナーでは、セルフケア用のテニスボールをプレゼントし、習慣化に繋げるよう促進しました。

他にも県の事業である本気のラジオ体操に参加したり、協会けんぽの支援の高血圧セミナーを活用しながら健康経営に取り組んでいます。

経営者・担当者の感想
支援をきっかけに社内ではこれまで使用していたウォーキングアプリの更なる促進や社員の健康意識の向上につながったようです。
アンケート等から組織としての改善点が見え、取り組むべき課題に対して早速着手することができているとも話してくださいました。

4.健康経営を取り入れてみませんか?
セミナー体験

今回は実際の企業の取り組みを紹介しました。
経営者セミナーに参加し、実際に身体を動かす実践ワークを体験することで、健康づくりは楽しいものであることと体感していただくことが大切だと感じています。
実際に話を聞いて体感することにより、その場で個社別支援の取り組みに繋がった企業もあります。

何か自分の会社でも取り入れたい・どういったことがうちではできるのかな?と少しでも興味を持たれた方は、ぜひセミナーに参加してください。

セミナーに参加して、従業員の健康について一緒に考えてみませんか?

私たちもやってみよう 健康経営セミナー

一般社団法人SWITCH Labo.
代表理事
久高 有加(くだか ゆか)

[経歴]
早稲田大学スポーツ科学部卒業。学生時代はスポーツトレーナーとして活動。
その後企業での営業職を経て、コンディショニングトレーナーとして主に働く人の姿勢改善による慢性的な肩こりや腰痛改善の指導経験を積む。
2019年から独立し企業研修や専門学校講師として運動や栄養に関する専門家として事業展開を行い、2020年にSWITCH Labo.を設立。
企業の健康経営支援や、企業と連携した地域住民向けの健康づくりイベントの企画運営、地域の自然を活用したSUPなどのアウトドアスポーツのプログラム企画などを行う。
2024年3月には沖縄県名護市の名桜大学大学院にて健康経営に関する研究を行い修士号を取得。
すべての人の健康づくりのきっかけを支援することを目指して事業展開を行う。